4)お前の唄を私は忘れはしない。その犠牲も。







      虚空に流れるメロディ
      お前の口から溢れる唄
      冷たいだけに思えるその唄は
      慈愛と愛憐に満ちた唄
      ぼくを癒してくれた
      卑しき身のこのぼくを








      お前は世界で輝く歌姫
      ぼくは酒場の皿洗い
      絶対的な身分の差
      お前が汚いぼくを見ることはない








      お前はぼくの前に現れた
      酒場で歌う歌手として
      捨てられた歌姫として
      それでもお前は綺麗だった
      だけどお前は死んだ
      皿洗いのぼくなんかを
      国という権力から守るために








      ぼくは王となった
      けれど
      お前の唄を私は忘れはしない
      その犠牲も