自傷行為







      左手首から赤い滴が滴る
      ぽたぽたぽた 痛い
      痛みを感じるのは一瞬
      それでも
      嗚呼、まだ生きているんだな
      そう思う
      早く死ななければいけないのに
      センチメンタリストを気取る自分
      自嘲
      狂ったように笑う自分の声
      まだ狂うことはできない
      死ななくてはならないんだから








      昔から イラナイコドモ キミガワルイコドモ
      そう云われて育ってきた
      自分の周りには死しかなかったから
      実の両親にさえ そう云われて拒絶された
      母親が父親の愛人で私生児であったから
      全ての人間に 背を向けられた
      オマエナンカイラナイ








      さぁ、死のう
      自分の役割は 不幸を撒き散らし 死ぬことだけだ
      カッターを手に握り 左手首を何度も何度も切りつける
      ダメだ 足りない まだ 足りない
      思わず カッターを手首に突き刺す
      そのまま ぐりぐりと力を込める
      鮮血が体を濡らし だんだんと力が抜けて 体が冷たくなっていく








      嗚呼、やっと
      解放された